白状すれば・・・。

私はかなり酷い<吃音>である。
おしゃべり好き・電話好きから・・・自分でも忘れてたりするが。
これが頭をもたげると格闘が始まる。

仕事場にも電話が何台もあるが始終電話は避けていた。
迷惑かける事になれば仕事するより悪い事になるだろう〜と
ひたすら電話に背を向け抵抗した毎日があった。

そして本日もまた<避けた仕事時間>をやり過そうとしていた。
ベルがなる。他の職員はそれぞれに受話器に向かい話しているのだ。
覚悟決め電話を取った。担当が休暇を頂いている事・吃音でお聞き取り辛い
だろう事・申し訳ない事など丁寧にゆっくり話してみた。
「どうぞお気になさらないで・・・」受話器の向こうの夫人の声は何より
優しい天使のささやきに感じた。嬉しくて涙が滲む。

思えばこの長い間背を向け隠れていたのも事実である。電話と殆ど無縁の
仕事を長い間続けて来た。今の仕事場は大好きである。仲間も嬉しいくらい
理解しててくれる。分厚い殻を少し破けて(一皮向けたまでに至らないし)

人も好きである。及ばずながらお世話も好きである。ついでに<電話も好き>
と言ってみようか。いやいや仕事場の電話これはとてもハードルが高い。
・・・・・・次も頑張って出てみようかなぁ 少し思える幕開け日かもしれない。 
八ヶ岳キャロット(コブトリ執事)